エジプト 被災者支援の音楽会
エジプトのカイロで、東日本大震災の被災者を支援しようと、現地に住む日本の子どもたちや海外の音楽家が参加して、チャリティーコンサートが開かれました。
コンサートはエジプト・カイロに暮らす日本人の有志の呼びかけで、22日、開かれました。日本人学校に通う子どもたちが、会場のカイロオペラハウスの入り口で、手作りの箱を手に入場料の代わりに義援金を呼びかけました。コンサートでは、震災の犠牲者に黙とうをささげたあと、日本の奥田紀宏大使が「日本は国際社会からの支援を受けて、必ず立ち上がりたいと思います」とあいさつしました。続いて、浴衣姿の日本の子どもたちが元気いっぱいに「幸せなら手をたたこう」を歌うと、エジプト人の観客からも大きな拍手が起きていました。カイロで活動する韓国やオーストリアなどの歌手や演奏家もボランティアで参加して、立ち見も出るほどの大盛況となり、最後は全員で「ふるさと」を合唱しました。日本への留学経験があるというエジプト人の女子大学生は「いま、遠くにいる私たちにできることはあまりないかもしれませんが、僅かなことでもしたいという私たちの気持ちが日本に届いてほしいです」と話していました。