WA x merci A medal of solidarity
2011年の大震災の津波により、被害を受けた、石巻市雄勝町船越地区の女性達によるハンドメイドのスペシャルピース。流されて壊れてしまった家の瓦に使われていた黒い石を再利用して作られた、希望のシンボル。この石は、600年以上の間、硯の材料として雄勝の産業を支えてきました。
宮城県石巻市の北に位置する雄勝半島にある船越は、豊かな海の恵みを受けて約350名ほどがのんびり暮らす集落でした。2011年3月11日の大地震によって起こった津波でほとんどの家は流され、避難所だったお寺も流出。港から200mの場所にある小学校だは3階部分まで津波が押し寄せました。震災後、この地域の漁師の奥さんを中心とした女性8人が「船越レディース」(漁師さんたちは「レデース」という愛称で呼んでいます)を結成。雄勝石を用いて作られた瓦を綺麗に洗って乾かし、ユニークなイラストの入ったアクセサリーを作り、身近な方や希望者、イベントなどで販売をしています。レデースのみなさんはそれぞれの仮設住宅から、かろうじて残った小学校の3階の廊下を上手に利用した作業スペースに毎日8時半〜15時に集まり、養殖で鍛えた器用な手先で細やかな作業を続けています。