海岸林再生プロジェクト
今回の震災の後、名取市の海岸林周辺に居住していて被災した住民の中から、「自分たちの手でもう一度、海岸林を再生させたい」という声があがりました。
海岸林の再生に向けた道のりは、まずクロマツの苗木を育てるところから始まります。そこで被災地住民の有志による苗木生産グループ「名取市海岸林再生の会」が結成されました。そのメンバーこそが「クロマツお助け隊」の現場実行部隊です。メンバーの中には、津波による壊滅的な被害で、農産物をつくることが困難になった農家の人もいます。クロマツの苗木を育てることは、被災地住民の収入確保の一手段にもなります。
このプロジェクトは、10年間計画で実行いたします。苗木を育てたのちには、植林や下草刈り、海岸清掃など、全国の皆さんの手を必要とする時期が来ることも想定しており、行政・林業事業体・専門家と協議を繰り返し、国内・海外の一般市民・団体・企業等とともに、海岸林の再生にむけて長期的な復興に取り組みます。