楽天、本拠地開幕戦で勝利 被災地仙台
プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスは、震災後初めて、本拠地の宮城・仙台市で試合を行った。試合前のセレモニーでは、被災した少女2人が国歌を斉唱した。ついに杜(もり)の都・仙台にプロ野球が戻ってきた。東日本大震災の影響を受け、本拠地を使えなかった楽天が、予定よりおよそ1カ月遅れで、ついに29日、本拠地で開幕戦を迎えた。ファンは、「待ちに待ったというか、この日を待っていた」、「きょうは天気もいいし。元気をもらって帰りたいなと思います」、「野球から盛り上げてもらって、みんなが笑顔を取り戻せる日が来ればうれしいです」などと話した。Kスタ宮城は、超満員のファンで埋め尽くされた。。ピッチャーマウンドをいとおしそうに触る楽天の先発・田中将大投手(22)。復興へ向けた第1球はこん身のストレート、ど真ん中にストライク。田中投手はこのあと、オリックス打線を封じ込んだ。本拠地でのオープニングゲームは、3 – 1と見事な白星となった。仙台の空に白い風船が飛んだ。田中投手は「本当にきょうは、特別な試合になると思って準備したので、こういう結果につながってものすごくうれしい」と語った。星野監督は「皆さんの思いを背負って、エネルギーにして、闘っていこうと思っています」と語った。