全天映像 一面がれき 池袋のプラネタリウム
高感度のカメラ六台で撮影した東日本大震災の被災地映像を三百六十度見渡せるドームシアターに映し出し、見る人に実際に近い状況を感じてもらおうという試みが二十日、東京都豊島区のコニカミノルタプラネタリウム「満天」で、報道機関や研究者に公開された。一面のがれきの中を車で進むような臨場感ある世界が広がった。「全天映像を使った大震災被災地の再現と防災・復興まちづくりへの応用」をテーマに、産学官の連携組織と尾久土(おきゅうど)正己・和歌山大教授の共同研究。津波被害を受けた岩手県釜石市、陸前高田市、大槌町で五月一日と十一月四日に撮影した高精細な映像を、半球状のスクリーンに映した。