ガザからの応援
3月25日付のコラム「発信箱」で、東日本大震災の被災者を励ますためのたこ揚げの話を書きました。今回は、その時の様子を映した動画を掲載しました。
被災者支援のためのたこ揚げが始まったきっかけは、2011年夏にさかのぼります。ガザの子供たちが当時、約1万3000のたこを一斉に揚げ、ギネス世界記録に認定されました。これをニュースで知った兵庫県・淡路島に住む大学講師、奈良昭彦さんが、3月11日に国内外でたこを一斉に揚げるイベントを提唱したそうです。翌12年に各地で始まり、昨年は国内で20カ所以上、海外でもガザなど5カ所で行われました。
ガザでのたこ揚げは国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)などの主催で、今年はUNRWAの学校に通う地元の子供ら約1000人が参加しました。大変な暮らしをしている子供たちに「励まされる」のはなんだか申し訳なく、しかし彼らの笑顔に、元気をもらっている自分がいました。
彼らの肉声を、少しでも多くの被災地の方、そして日本の人々にお知らせしたいと思います。