復興 陸前高田 うごく七夕まつり
毎年8月7日、12台の華やかな山車が、豪快なお囃子を鳴らしながら街中を練り歩くうごく七夕が行われていた。その日まで、高田っ子は山車作りに汗をかき、囃子の練習に力をこめ、それが地域のみんなの「絆」を自然と結んでいた。高田っ子にには生きがいであった。山車がみつかり、皆の心の底は湧き上がった。
まつりをまたやろう…と。
街も瓦礫だけが残り、多くの仲間も失ったが、皆の絆は失はれてはいなかった。街全体で楽しみ、死者を弔うことが原点だったこのまつり。子どもに夢を与え、犠牲者を弔い、そして受け継いだ伝統をつないでいく。それは、きっと亡くなった仲間、先人の願いでもある気がしてならない。マイナスからの出発ではあるが、前を向こう、今までの元気を取り戻そう。そんな思いが、祭衆の心を大きく動かした。
高田の原点に立ち返り、また祭を通して再起をめざそうじゃないか!!