101 for Japan―心を結ぶ言葉―
「世界の声を日本に届けたい!」――私はこの思いを胸に抱いて、世界101ヶ国・地域の友から日本に向けた応援メッセージ、「101 for Japan」のビデオクリップを完成させました。
現在、私が留学している中国北京の大学には、世界170以上の国・地域から学友が集まっており、ひとつの「小さな世界」を作り出しています。彼らは3月11日の「東日本大震災」から、私が日本人ということで、何度となく家族や友人の安否を気遣ってくれ、東北の被災地に暮らす方々に気持ちを寄せてくれました。
幸運にも私の実家は東京にあり、近しい知人や友人にも地震による被害はありません。しかし私は一人の日本人として、彼らがかけてくれた温かい言葉の数々がどれほど嬉しかったか、世界から日本に向けられた思いに深く心を打たれました。
私は震災後から、「自分は日本のために一体何が出来るのか」と自身に問いかけ続けていました。私は一学生であり、社会的な力もありません。しかし同じ地球の中で誰もがそこにいてありえたと思うと、私はこの震災に対して、ただの傍観者ではいられませんでした。そして自分のいるこの場所から、日本に与えられた試練に挑戦をしたいと願い、5月初旬から開始したのがこのビデオクリップの作成でした。
このビデオクリップは個人の単位で、日本と世界との絆を一つの形にしたものでもあります。メッセージのほとんどは彼らの母国語であり、多くの意味は理解できないと思いますが、彼らの声と笑顔からその心を感じてください。
被災地の方々の健康と幸福、さらに早期復興を心から祈って。
2011.6.30
Nobu