一年後の自分への約束。守れる人になる為に、僕たちはもっと強くなろう。
2011年3月11日14時46分、東日本大震災。その1秒前まで僕は同じ毎日が過ぎると思っていた。永遠に続くものはないとは思っていた僕だけど、こんなにもあっさりと日常が変わってしまうとは思ってもいなかった。
震災後、多くの方が大切なものを失った。そして被災地だけではなく東北の人、そして街から笑顔が消えたような1か月間。でも、少しずつ前を向く人たちに僕らは出会った。
それは被災地にも、街の中にも少しずつではあるが確かに存在した。
僕は前向きに歩み始める東北の人たちと一つの約束をした。
それは、来年の3月11日の震災の日にもう一度発行するこの冊子に写真と共に笑顔でコメントしていただく事、そして僕もこの一年を一生懸命に生きて、来年またみんなの一年後の姿を取材すること、守りたい人を守れる力を持ち続けた事、東日本大震災なんかに負けなかった事をみんなに証明するために。
今、一人ひとりが強くなる時、それがいつか多くの人を助けることのできる力であると信じたい。「がんばって!」というその言葉、今こそ他のだれかではなく、自分自身に向けて伝える事で東北の多くの人にもっともっと笑顔が戻ってくると思う。街や被災地で災害を乗り越えようと奮闘する方の声、東北でコミュニケーションという仕事をする僕たちの声を聴いて、また「がんばろう」と思える方が現れることを願います。
そして、この活動に賛同し協力していただいた皆様、本当にありがとう。